お問い合わせ

アンダープロテクトの公的試験データ

1. 野外耐蟻性試験(独立行政法人 森林総合研究所)
試験方法

シロアリは木材を食べる特性があり、住宅の骨組みとなる木材の強度を低下させる原因ともなります。野外耐蟻性試験とは木材のシロアリに 対する耐性を調べる試験の一つです。『アンダープロテクトを塗装した試験杭』と『未塗装試験杭』を図のように、屋外のシロアリの生息地の地中に打ち込み、試験杭のシロアリによる被害状況を2年半観察します。2年半の間、杭のシロアリによる被害が見られなければ、シロアリに効果ありの評価となります。

試験結果

3年5か月の間、シロアリの被害はほぼなく合格
アンダープロテクトを塗装した試験杭は、3年5カ月経過後も、平均被害度が0.5とほぼ健全な状態を保っていた。

下地処理

塗装していない木片(寄木)

下地処理

アンダープロテクトを塗装した木片(試験体)

2. 室内防蟻効力試験
試験方法

室内防蟻効力試験とはシロアリ(職蟻150匹、兵蟻15匹)によるシロアリに対する耐久性を調べる試験です。アンダープロテクトを塗装した試験体と、塗装していない試験体をシロアリが入った容器に入れ、シロアリの食害を受けるかを確認します。なお、木材はシロアリに食べられるとその重量が減少することから、シロアリによる食害の有無の確認方法として、試験前後での試験体の重量変化を調べます。重量変化が大きければ大きいほどシロアリによる食害の被害が大きく、重量変化が3%未満であれば、シロアリに対する耐性があるものと評価されます。

試験結果

重量減少率3%未満、死虫率100%
アンダープロテクトを塗装した試験体は、重量減少率が3%未満でシロアリに対する耐性があるとともに、死虫率が100%で、アンダープロテクトを処理した試験体はシロアリに耐性があることを確認できます。なお、試験体を水に漬けたり、乾燥させる操作を繰り返し、わざと塗料の中の有効成分が抜け出しやすい状況操作(耐候操作)を行うことで、より実際の使用環境に近い状態でのシロアリに対する試験評価を行うことができます。

アンダープロテクトを塗装した木片と塗装していない木片を容器の中に入れた耐シロアリ効果の試験

下地処理

塗装していない木片

下地処理

アンダープロテクトを塗装した木片

3. 室内防腐効力試験
試験方法

室内防腐効力試験とは、木材を腐らせる腐朽菌に対する耐性を調べる試験です。木を腐らせる代表的な腐朽菌“オオウズラタケ”、“カワラタケ”、“ナミダタケ”の生育する容器の中に入れ、試験前後の試験体の重量測定を行い、試験体の重量が減少しなければ腐朽菌に効果ありの評価となります。

試験結果

腐朽菌による重量減少が3%未満で合格
処理をしていない木材は、木が腐れて20%~40%もの重量が減っているのに対して、アンダープロテクトを塗装した木材は、木材を腐らせる腐朽菌から守ることができることを確認できます。また、溶脱・揮散処理(耐候操作)を行った試験体でも、防腐効果を維持していることから、アンダープロテクトは実際の過酷な使用環境においても、その効果を十分発揮する塗料であることが評価できます。

質量減少率
4. 急性経口毒性試験・急性経皮毒性試験 (玉川大学 工学部)
試験方法

1.急性経口毒性試験
ラットにアンダープロテクトを体重1kgあたり1,000mg、2,000mg、20,000mg、200,000mgを経口投与し、投与後の死亡数や解剖検査より毒性を調べます、体重1kgあたり2,000mg投与して死亡が見られない場合は、LD50値は2,000mg以上となり、一般的に安全性が高いといわれています。 ※LD50とは、物質の急性毒性の指標の一つで、投与した動物の半数が死亡する濃度のことです。
2.急性経皮毒性試験
皮膚を経由しての毒性を調べる試験が急性経皮毒性試験です。ラットの皮膚にアンダープロテクトを塗布し、一定期間後の死亡数、一般状態、体重、解剖検査より毒性を調べます。

試験結果

経口および経皮ともに異常は認められず。非常に安全性の高い塗料であることを確認
経口試験において、解剖の結果、黙視では内蔵機能にも異常は見られず、また、通常の安全性評価基準の濃度よりも高い濃度での試験でも死亡や異常は見られず、アンダープロテクトは非常に安全性の高い塗料であることが評価されています。

5. 魚毒性試験 (社団法人 東京都食品衛生協会 東京食品技術研究所)
試験方法

魚毒性試験とは、水性生物に対する影響を調べ安全性を評価する試験です。アンダープロテクトを段階的に希釈した試料水中で、ヒメダカを一定時間(24、48時間)飼育し、ヒメダカの半数が死亡する濃度TLmを調べます。

試験結果

24時間、48時間TLm2,000ppm以上で安全
水性生物に対する毒性の強さは,TLm濃度などで表され、その濃度によって毒物や劇物に区分されます。アンダープロテクトのTLm濃度は、通常の使用方法では魚介類に影響はなく、安全な塗料に区分されます。

6. 変異原性※試験 (麻布大学 生命・環境科学部環境科学科)
試験方法

突然変異を引き起す性質を変異原性といい、この性質を検出する方法を変異原性試験といいます。アンダープロテクトはネズミチフス菌を用いたエームス試験(細菌を用いる変異原性試験)で発がん性などの遺伝子の損傷の有無を調べています。

試験結果

いずれも「陰性」と判断されました
※変異原性とは、遺伝物質であるDNAや染色体に損傷を与え、突然変異を起こす性質のこと。

7. 金属成分の定性及び定量 (財団法人 化学物質評価研究機構)
試験方法

金属成分の中には有害な物質が含まれており、Pb(鉛)、Hg(水銀)、As(ヒ素)、Cd(カドミウム)、Ni(ニッケル)、Cr6+(六価クロム)が水質汚濁に係る環境基準で設定されています。金属成分の定性および定量試験で、これら重金属を含めた72種類の金属の含有濃度を調べます。

試験結果

天然素材におけるミネラル金属のみ検出
有害な重金属Pb、Hg、As、Cd、Ni、Cr6+は含まれず、アンダープロテクトは、安全な塗料であることが評価されています。